



公共建築におけるアートのあり方を探求し、紋切り型の建築空間と切り離された、アートと建築の関係性を払拭する。アートディレクターと理解のある行政担当者の存在により実現したプロジェクトである。麻布に所縁があるアーティスト、流麻二果氏が発案した「記憶の重なり色の重なり」をコンセプトとしたアートが建築空間と共に来訪者へ親しみを持って受け入れられるよう、空間の一部もしくは全容がアートであるかのような状況をつくりたかった。来訪者がまず目にするエントランス壁面をカーブさせ見切りのないアートウォールをつくりその色たちが各階に飛び火していくかのような考え方をアーティストと共有し各フロアーのカラースキームを行った。
