ゴルフ場付帯馬主クラブ(厩舎)

東京クラシック 馬主クラブ

TOKYO CLASSIC stable

周囲には馬つなぎ場や蹄洗場を設置。 馬のいる風景が森のなかにとけこむことをイメージした。屋根に植え込まれた芝生は断熱及びゴルフ場との風景の連続を意図している。
南側より馬主クラブを見る。3m×3.6mの馬房を20室配置している。
馬房。隣同士の馬が喧嘩をしないように、開口と開口の距離は1200mm とし、その壁を耐力壁としても機能させている。
馬主クラブ棟屋上より南西を見る。屋上の緑が周辺の環境と連続する。
配置図
平面図
断面図

親密な空間を目指して

馬主クラブ棟は半屋外のヨーロッパ式厩舎形式を採用。馬の過ごしやすさを第1に厩舎は東南向きとし、3m×3.6mの馬房を20室配置、6mの2×10材で屋根を持ち出し雨に濡れないトラクターヤードを実現した。騎乗した人の頭の高さを起点として屋根の高さが決まり、草屋根の成育性を考慮して屋根勾配が決定されている。また軒先をカーブさせ、梁間を吹き抜ける風が馬房に発生する熱気を吹き流す構造とした。各馬房の開口は馬の首振りの動作や噛みつきを考慮、草屋根の丸みとあいまって親しみやすいデザインになるよう心がけた。

湿気から馬を守るため自然の地形隆起に沿うような形で基礎レベルを設定し、草屋根から落下する雨水が外壁を傷めないよう高床としている。木の外壁には1200×1200の窓がそれぞれ設けられ、馬が外の景色を楽しめるようにしている。レンタルスペースの天井高さは背面のオガ置き場に進入するトラックの荷台の跳ね上げ高さにより決定している。

所在地千葉市若葉区
竣工2016.10
施工根本建設
敷地面積16,116.65㎡
建築面積466.73㎡
延床面積385.90㎡
構造木造 鉄骨造
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